信一 維士の家へ

1/10
前へ
/287ページ
次へ

信一 維士の家へ

 2011年 5月 信一  もう直ぐ無人駅だ、おれがドクから絵を取りに来て良いと、メールをもらったのが4日前、ドクのペースに流されないように、話が出来る最後のチャンスだと思って、言うべき事を考えた、殆ど1年前と変わらないが、前回は聞き流されたが、今回は真剣に伝えたいと練習してきた。 着いてビックリした、東京駅の男だ、大家とは意外だったが、仲が良いらしい、直ぐ居なくなってよかった。  昼飯を食べながらドクが近況を話してくれた。おれも練習した事を伝えらえた、ドクから知らないのに何を言ってると言われた、 おれは、知っているつもりだ。  おれは仕事を、辞めて来るべきだった。仕事が忙しい過ぎて、全て面倒みれるか、この現実的な事は考えていない。夢だけ見ていた。ドクの疑問当たり前だ、答え方を間違える訳にいかない、ここで失敗すると、後はない。 ドクが、目の前にいる幸運も、後1時間くらいか、  決めた、人生全てドクにやる。
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加