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たぶん維士にとっては、この地も荊の道になると思うが、途方に暮れていた私には一本の光の道に見え、引っ越して来た。
神様の気まぐれで天使を地上に落とし、修行の為あらゆる苦労をしろと言う事だろうか、
どうしたらいいかわからなかった、維士を育て上げる事が出来るのか毎日不安だったが、守ってあげられるのは私だけだと思った。
「これ維士くんにどう、キャンセル出たんだ」駅前のパート先の電気店の店長が箱を差し出してきた、ウィンドウズ’95だった。
普段寂し想いをさせているので、購入する事にした。
夕方5時までのパートシフトだった、「ただいま」と家に入って押し入れを開けると、維士が枕を抱いてゴロゴロしてた。(今日も嫌な事あったんだ)と思ったが、
今日の出来事を、日課で維士は教えてくれる、最近は、背中を押してくる同級生の話が多い、心配だったが、主に聞く事が目的だった。そうしないと、誰にも、声を出さず1日が終わる子どもだった。
話しを聞いた後、これ一緒にやろうとウィンドウズ‘95の箱を維士に見せた。
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