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どうなっても僕はいい、僕の事だから、
でもお母さんは、中学校に行けなくなってた僕に(ごめんね)って、いつも声を掛けてくれた。
いつも(散歩して来るね)と外に出て行き帰って来ると、息が震えているのがわかる、(泣いてたんだ)と、わかり始めたのは確か僕の体のあざが増えてきた小学3年生くらいだった。
狭い家なのでお互いの一挙一動手に取るようにわかる。
僕は泣けない、涙が出ない、もの心付いて小さい時から想い出しても泣いた事がない。
お母さんは僕が生まれた事で、全てを僕の為に生きてきた。小さな町だ、僕達母子は目立つ、目立たないようにしても息苦しい、
パソコンで絵を毎日描いていた。描きながらこの色に僕の血を入れたいと思いながら描いた、どの絵にも誰にもわからないと思うが僕がいる。
なんとか高校受験は出来た、今は高校3年生になった。
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