維士 小学生・高校生

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終了後は落札者の絵だ、丁寧に梱包してお礼状も入れた。全て匿名で直接取引はなく、間にオークション代行がはいるので安心だった。 「ドク、帰りラーメン食べよう」と前の席のヤツが帰り際下駄箱で言ってきた、今日はパス、用事がある」って僕は答えた。 17時に駅のマックで絵の購入者と会う予定だった。  なんでこうなってしまったのか、お母さんとしかメールのやり取りしてない為、何かが間違えただろうか、それさえわからないが、とても気が重いし、怖い。  150万円の高額落札者だ、返金要求されるだろうか、未成年の学生の僕が行ったら、怒り出すだろうか、怖かったが、僕の絵には僕が責任を持たなくてはと、まず150万円下ろしに銀行に行った。お金を下ろして、マックに行ったら30分前に着いた、そのまま待つことにした。    緊張感と恐怖心が、合わさり、心細かった頭痛がしてきたので、メガネを外して待つ事にした。17時にマック入り口に前の席のヤツが来た、僕を助けに来たと思い、一瞬心が躍ったが、よく見ると知らない別人だった。
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