維士 大学生

3/8
前へ
/287ページ
次へ
 お互い住んでいる所が、近いとわかった。 「時給高いから、引っ越しのバイトしてるんだ。忙しくてここ2週間全部外食だ。すっかり飽きた」と笑って言った。 「僕は自炊だよ」と言ったら、僕の家に食べに来る事になった。  セキが夕飯食べに毎日、僕のアパートに来るようになった。セキが食材を買って来る。  大学は最低限行って、他の外出は殆どしない。 1人暮らしの始めてのお正月にも、家に帰らない事にした、外の奴が、実家まで付いて来そうで怖かったからだ、絶対にお母さんに迷惑をかける訳には行かないと思った。東京の大学に行くって言った時も、とても心配していた。小さい時の事は僕も覚えているので、お母さんが異常なくらい心配するのはわかったが、押し切ってきた、  (正月はバイトするから、帰らないよ、 毎日楽しいから心配しないで  維士) と、お母さんに8か月振りにメールをした。
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加