信一 幼稚園・高校生

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「算数とか数学に法則っていうか方程式あるでしょう、あんな感じの事だよ、簡単に言うと、良い事も悪い事も半分半分、  難しいく言うと、大きな光に大きな陰って事」と、ばあちゃんはおれに言った。  おれは心の中で (ばあちゃん、何言っているのか、わかんねぇ、) (コレ宗教か、おれ興味ないよ、ばあちゃん)と心の中で返事をしていた。 「たぶん、今は何言ってんのと思ったでしょう、大事な事だから覚えておいてね」って ばあちゃんが言った。  夜パソコンで調べたら ばあちゃんがいった様な事が書いてあった。ばあちゃんにはおれの将来見えてんのかなぁ、少し怖くなった。 2003年 信一  朝、台所のドアに頭をぶつけて思わず舌打ちが出た、高3の信一の日課だった。  毎日が(くだらねぇ)と思いながら学校に通っていた。小学3年生あたりから家でも学校でも殆ど喋る事はない。
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