信一 再び維士と会えた

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 次の日、12時から仕事だが、朝から事務所のソファで休んでいたら、社長が、 「載ってる」と一般週間誌を出した。 (10代メッセンジャー田真信一 陰と孤独) と一面トップの見出し、 (いくら払ったぁ一瞬思った)、 中身は、面倒くせィ、くだらない、思春期が好きな言葉、中毒性の繰り返しメロディ音階サブリナル、独りが好きな事等載ってた。  普通過ぎて面白いくないが、マイナス面プラス面どちらを狙ってかわからないが、世の中マイナスの方が、世間の同情を引きやすい。  仕掛けを掛け、知名度を上げる為に載せてもらう、好き嫌いは半々に分かれても、ひっくるめておれの名前を知る、知名度さえ上がればいい、次から次とあらゆる媒体で、仕掛ける商品の価値を上げる。  一般週間誌かぁ、ふぅんって思った。どうでも良いが、「ありがとうございます」って一応お礼を言った。
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