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信一と維士 出会う
2006年春、信一
強引に取り付けた約束の17時に、おれ(信一)が来た時には、異次元の容姿の制服姿の男子高校生はもう座っていた。
とても目を引く容姿で、昔何かの絵で見た天使が大きくなると、こうなるのかと勝手に想像したが、おれは天使に会いにきたわけでないと、頭を切り替えて維士(ドク)さんを待った。
おれを動かした、あの絵を描いたドクさんに早く会いたかった。
5分、10分と時間が経つ。
ドクさんからメールが来てないかと携帯を開けると直ぐに、
(来られないようですので、帰ります ドク)とメールがきた。
おれは、慌てて周りを見渡した。
あの天使が立ち上がった。
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