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できない人間には求めない
できる人間にしか求めない
お前は絶対に間違えないし・・ってあたしを絶対的に信じて導いてくれる人なんて
たったひとりしかいない
『・・・岡・・崎・・・センセ・・・』
あたしは、左手薬指に嵌まっている、作った人の想いがいっぱい詰まっているであろう指輪と思われるものを右手でそっと触れて、
『スキとか言うなよ・・・とか・・・もう言わないですよね?』
「言わない・・・だから、真緒・・・真っ正面から向かって来い!」
今まで見たことのないグレーのストライプスーツに青色のネクタイというオフィシャルモードの格好をして、過去に見たことのある両手を大きく広げて立っている姿の岡崎先生のところに駆け寄り、
『大好き!!!!!』
ついさっき見た絵里奈の矢絣袴姿でのスキップに負けないような勢いで、桜模様の袴姿もお構いなしに、あたしの中で大好きという想いをやめられなかった存在である彼の腕の中で飛び込んだ。
「たいへんよくできました。」
『・・・正解・・ですか?』
「ああ、模範解答。」
『模範解答・・・やった~!!!!』
「じゃあ、そのご褒美に今度、一緒に買いに行こう。左手薬指に嵌める本物ってやつを。」
彼はあたしの頭上で照れ臭そうにそう言いながら、腕の中にいるあたしをもっと強くぎゅっと抱きしめた。
【clinical education of love 恋の臨床実習 鬼指導教官にやられっぱなし?!・・・完結】
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