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十六夜
十六夜
さよならって、どんなに憐憫に浸ろうとも
言葉が綺麗でなければ
貴方の声は相手に届かない
響きーそれはそう。
私にはよく理解出来ないのだケレド
なんで君は私に愛をくれるのだろう
私はそんなに大したコトないのに…
静かな夜の湖畔のロッジ、ほとりで
チェアにもたれ掛かり
君は静かに闇の滑りを聴いた。
ココにね…と君はまるで、答えを全て知っているかのように云う。
予め、全て。
全てわかっていた。こうなるコトも…
どんなに焦がれただろう。
自分の言葉と字で
書き連ねるコトが出来たのならー
死にタイって簡単なセリフなんかで
他人を巻き込んだりしナイ
私は売れたいの
そんなコトも分かっているのでしょう
貴方は私にはみエナイ声で
私にそっと秘密を明かした。
明星の空ー
暮沈んでいく、夜の夜行便
貴方を信じていると
想いを届けたくて
私は夜を下る。
ずっと、夜に沈み続けている。
ココは退屈だ。
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