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「う…ジュリアスか…実は…」
部屋に入って来たジュリアスにゼパルは先ほどの事を話した。
「え?…あの子を嫁に?」
「ああ…ま、まだ王子は結婚、出来る年齢ではないから婚約者だが…」
ゼパルはそう言った。その手紙の内容によるとメアリーを嫁にもらいたいという話だった。
「それで…どうするのですか?」
「…困ったな…メアリーが嫁にいってくれたら助かるが…メアリーのこどだ…結婚なんてしないと言うだろうな相手が王子であっても…」
「ええ…それでなくても…今まで何度もお断りしていますからね」
そう言って二人は同時に深いため息をついた。
「「はぁー」」
「どうしたものか…相手は何せ一国の王子だからそう簡単には断れないからな…」
「ええ…」
ゼパルがそう言ったらふと疑問に思いジュリアスは尋ねた。
「…それにしても…もう歳のいったあの子を嫁にとは…国王陛下は何をお考えなのかしら…」
そう言ったのでゼパルは手紙の続きの内容をジュリアスに話した。
「…それがどうも…他のご令嬢方が王子の婚約者になりたくはないと言う者ばかりで…それで困った国王陛下がまだ結婚もしていないメアリーをと…」
そう聞いてジュリアスは驚き疑問に思い更に尋ねた。
「え…それで…メアリーに来たのですか?」
「ああ…」
「…けど…何故…皆様…断って…あ…」
続きを言おうとしたらジュリアスはこの国の王子の事を思い出した。
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