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俺はどうすればいい?
違う、どうしたいんだ?
このままじゃ、もう二度と心葉と笑い合う日なんか来ない。
──おい俊樹、お前それでいいのか?
身体を起こし、俺は枕元に置いたスマホに手を伸ばす。
迷いに迷って、結局書いたのは最低限の用件だけのごく短いメッセージ。
『ココ、会いたい。会って話がある』
何度も躊躇って指先を彷徨わせた挙句、俺はえいやとばかりに送信ボタンをタップした。
『私も会いたい。せめて最後に話したいの。どこがいい?』
『あのカフェ。明日の六時』
心葉からすぐに返信があって、今度は速攻で送る。
彼女からの承諾のメッセージを確かめて、スマホを布団の上に投げ出した俺はまたベッドに転がった。
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