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自分で気づきにくい「良いところ」
美点としての指摘に対し、作者さんご自身がそう思っていなかった的なコメントをいくつかいただきました。
自分で自分の書いたものを読み返す時、粗を探してやっつけるほうに重きを置くのは自然な心理だと思います。私がそうです!
良いところは自分では気づきにくいもの。
わかっていても、読む人が同じように良いと感じてくれるだろうかと不安な人もいるでしょう。
今回の募集では、私自身がいっぱいいっぱいであまり意識できなかったですが、今後は個人の主観による「感想」では得にくい作者さんへの気づきを促すべく、良いところについてのアウトプットの仕方を研究したいです。
しかし「良いところ」もやっぱり難しいもんです。
今回は私の読書傾向を明らかにせず募集をかけてしまったので、普段読まないジャンル・作風もありました。
本来小説で批評を受けるのは、掲載誌なり賞なりレーベルなりの、ある程度の評価基準がある前提ですよね。
批評する側もそれなりの実績をお持ちだったり。
批評を書くことは自分の経験にはなりましたが、特に苦手ジャンルにおいて、そのジャンルでの良さや、お約束として浸透している技法について触れるところまで踏み込めておらず、作者さんへのバックが少なかったのではないかと反省しています。
話は変りますが、ある程度作品としての完成度や区切りができていないと、良いところを判断しにくいなーと思いました。今回ありませんでしたが極端に短い作品も。
文字量が少ないと一語一文の比重が大きくなるので、かなり文章が洗練されていないと感動を生じにくいです。
妄想コンテストが100文字から応募可としているのに、受賞作は文字数が多いものが多いのはこのあたりも関係しているのかもしれません。
(他にも書籍収録の都合とかあるでしょうが…)
とりあえず批評や感想を求めるには、完結しているか、未完でも起承転結の承くらいまでは書けていないと、求めるフィードバックは得にくいはず。
私も評価を求める場合には留意しようと思った気づきでした。
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