カノン

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(あの~、実は『春を求めて』って純愛以外のメッセージがあるってご存知でしょうか?) (はぁ?なに?フユに連れて行ってもらった方がよかったとでも?) (知りませんけど?) 「よし、食いつた、食いついた」 担当者にも伝えていないメッセージをこの場で披露し消去する。これが私の考えた消費期限付きの作品『ゆめうつつ』だ。 (フユは祖父のアキに会いたかった。ハルは叶わない願いだとわかっていてもフユと一緒にいたかった。作者は、秋と冬、春の境目を表現したのです。出会いと別れが訪れる。季節は私たちの知らないうちに移り変わる。恋愛に似ていると思いませんか?乗り越えて前を進んでほしいという作者のメッセージなのです) (うわぁ。作家気取りですか?憶測は恥ずかしいと思います) (そうでしょうか?雪解桜さんは季節を題材に執筆されていますよね?前回は吹雪の中で山小屋に遭難する『雪の女』、前々回は『枯葉に沈む』でした。ハッピーエンドでも、切ない結末でも、主人公は前向きに人生を歩んでいく点においてブレていないと思います。私は、雪解桜さんの作品に励まされました。どんなことがあっても、前を向いていこう。そんな気持ちにさせてくださいました)
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