目撃者たち

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「…どうやってでしょうか…?お姉さま方から例えなんかを頂けると分かりやすくていいかなぁ…?アハハ…」 すると玲子さん、恭平くん、湊さんの順に口を開いた。 「私の部屋へ夕月が泊まりに来る」 「俺とゆうがデートする」 「僕と夕月が結婚する」 実行不可能なものは例えにならないと思うんだけど… 「はぁ?湊さん、どさくさ紛れに何言ってんの?おかしな例えだろ?撤回して」 「恭平くんがデートするって言ったのは、どさくさ紛れなのか?」 「いや、ゆうに男がいなきゃ問題ないだろ?」 「同じく結婚も問題ないね?」 「確かに…」 「はぁ?玲子さんも湊さんに乗らないで」 「乗った訳でなく、問題あるかないかで‘ない’に賛同しただけ」 「何が‘だけ’だよ…湊さんも、ホントやめて…男にひどい目に合ったばかりのゆうをもてあそんだり振り回すのはやめてくれ」 「そんな気は皆無だ。夕月」 私を挟んで妙なやり取りをした湊さんに呼ばれて彼の方を向くと 「大使館のクリスマスパーティーに一緒に行かないか?」 「大使館?湊さん設計の?」 「そう。毎年行ってたから今年はもういいかなと思っていたけど、夕月が来てくれるなら一緒に行こう」 「行きたい…中に入れるってことでしょ?」 「そういうこと」 「行きます」 「パートナーを連れて行くのは初めてだから楽しみだ。よろしく、夕月」 湊さんは私の頭をそっと撫でる。今夜の彼は私の頭がお気に入りのようだ。
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