進む者たち

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夕月はアメリカンレモネードという赤ワインとレモンジュースから作られたカクテル、僕はウイスキーを注文してから 「日本酒のあとで大丈夫か?」 夕月が酔ったところは見たことがないが一応聞いてみる。 「たぶん…はい」 「酔ったことはある?」 「外ではありませんけど、家ではあります」 夕月が答えたところで、色が二層に分かれ見た目がユニークなロンググラスが彼女の前に、ロックグラスが僕の前に置かれた。それぞれ一口飲んだところで 「恭平くんと会うのは問題なさそうか?僕は詳しくは知らないけれど、夕月がアクシデントを一人で乗り越えた30分は夕月の声だけだけれど聞いていたから」 気になったことを聞いてみた。 「大丈夫です。今日挨拶以外に話はしていないけど…」 「うん、感覚的に嫌な感じじゃなかったってことだな?」 「うん。それより宮田さんと恭平くんが会ったなんて世間は狭いなぁって思った」 「ほんと、そうだな」 「二人の女の子って宮田さんは言ってたんだけど、一人は吉川さん…あっ、明子さんが言ってた渚さんだと思う」 「どうして?」 「バスケ部のマネージャーだったって恭平くんが言ってたから」 なるほど、そうなのか…ということは体育会系の飲み会をして、何人もが潰れるような飲み方をしたところに宮田さんに出くわした?正月くらい構わないけど、ほどほどにしておいてくれよ、恭平くん。夕月が頑張って乗り越えたんだから飛び火してくるようなことは二度とご免だ。
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