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湊さんは私に、百貨店とショッピングモールのどちらが買い物しやすいかを聞きながら車をパーキングから出す。細々したお泊まり準備ならショッピングモールの方がいいだろうと考えて伝えると
「食事もそこでいいか…今日は作る時間がなさそうだ。食品も買えるしな…ショッピングモールって閉店何時だ?」
「22時とか23時かな?」
「じゃあ何もかも今日はそこで済ませる。夕月、買い忘れのないようにしっかり買い物しろよ?」
彼は私の頭をポンポンとしたあと、独り言のように呟いた。
「僕のことは好きで、玲子さんは大好きっていうような返事だったな…月曜の朝まで夕月を全力で愛したら…追い付けるのか?」
「頑張りどころだなぁ…」
「全身を全力で愛でて…」
「ぁぁあの…大丈夫です…ちゃんと好きですっ」
「うん?慌てなくていいよ?僕の頑張り次第なんて…燃えると思わない?」
「…燃えなくても普通でいいのではないでしょう…か?」
「そう?まあ、月曜までの間にいろいろな温度で愛したらいいか…」
「…っ…湊さんっ…」
「くっくっ、はい…夕月さん。大きい声出たね…何?」
「…今日はお髭なしバージョン?昨日はあったのに?気分?」
からかって遊ばれているのを遮断すべく、今日会った時から気になったことを聞いてみる。
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