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「さいとーさん、今妊娠何ヵ月なの?」
「…3ヶ月です」
「いつ妊娠がわかったの?」
「…彼女は1ヶ月ぐらい前にわかったそうですけど…打ち明けるかどうか、誰にも相談せずに悩んでいました」
「あなたはいつ知ったの?」
「1週間前です」
「そのあと…知ったあと夕月と会ったのは昨日が初めて?」
「はい」
「もう一度聞くわ。本当にあなたが知ったのは1週間前?」
「はい」
「それで結婚まで決めた…あっ、私が結婚を知っていて驚いたかしら?立花電工さんにはあなたと夕月が付き合っていると知っている人がいるからね、あなたとさいとーさんが結婚するって朝言った時点で何人からか‘どういうこと?’‘どうなってるの?’と連絡があったわ」
かなり話が盛られている気がするのは私だけ?
「私の耳に入るくらいだもの、二人とも社内での評判ががた落ちなんじゃない?二股も略奪も知っている人がいれば瞬く間に居心地悪くなるのは目に見えてるけれど自業自得ね、事実なんだもの。きっと、もうすでに噂の的よね。ストレスは妊婦さんに良くないからうーんとケアしてあげてね」
「人の噂も七十五日と言いますからねぇ。今からだと2月末くらいまでは針の筵に座って下さい。ゆづちゃんを騙して傷つけたんですもの、当然の報いです」
ここで明子さんが参戦…しかも辞令を知っていながら2月とか言ってるよ…と思った時にpurururu…私のスマホが鳴る。
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