接近者たち③

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「かんせー、はい。立花様、いかがでしょうか?」 「ん…期待以上の出来…」 「こんなの、今時プロじゃなくても、日々楽しんでSNSに上げてる人いっぱいいるよ」 「でも、ゆうがいいから…プロ、アマ関係なくゆうが選んでくれて良かった」 「…そ…」 私は甘い視線を直視しないように周りのゴミをまとめて 「じゃあ、ラグありがとう」 と玄関へ向かう。 「一人で帰るつもり?」 「うん。駅も近いし、スーパーにも寄りたいし」 「…」 恭平くんは何も言わずに車のキーを手に靴を履いた。そしてドアを開けると 「ゆう」 私に出るように促す。私がドアの外に出ると彼は私の腕を掴んで黙って駐車場まで行くと私を助手席に乗せた。なんか…怒っちゃった… 「スーパー、どこ?」 「行かない」 何も言わずに怒っちゃても知らない。そういうの、やだ。
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