未来は無限の可能性

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 若者の貸し出し、最大の問題点は「所持している家屋に、部屋を複数持つ高齢者のみ利用可能」であるところだった。また、監視カメラのレンタル代や初期費用など、ある程度の余裕がある高齢者のみが若者を借りられることも問題だった。  この為、本当に生活にちょっとした助けが必要な高齢者から不満が出た。その類のボランティア活動もあるにはあるのだが、需要に対して圧倒的に供給が足りない。強制的に学生にボランティア活動をやらせる話も上がったが、実現されることなく霧散した。  持たざる者は、苦労しても得られるものは少なく。生まれ付いて持つ者は、見返りを多く得られる。それを突きつけられる制度でもあった。  
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