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私も〇〇になりたい
4才になった真白ちゃん。真白ちゃんは、ホワイトクリスマスに、パパとママの子として生まれました。
真白ちゃんにとって、4回目の3月3日が近づいていました。
真白ちゃんは、色白のかわいい女の子です。最近、真白ちゃんは、ママのお化粧をしてる姿を見ると、そばに行っては、何か言いたそうな、恥ずかしそうな真白ちゃん。
真白ちゃん、何が言いたいのかなぁ⁇
みんなは、何が言いたいと思いますか?
今日は、3月1日てす。
雛人形が入ったケースを、ママは出してくれました。そして、ケースについているネジを回すと、
ひな祭りのメロディーが流れてきました。
「ママ、あのね…あのね…」
言いたいと思って、言い始めたのに、やっぱり真白ちゃん、言えませんでした。
3月2日。真白ちゃんは、今日こそは言わなくちゃ…
ママがお化粧をしてる側に言って、声をかけました。
真白ちゃん、今日は言えるかな…
「あのねあのね、あのねあのね、ママ、真白、おひなさまになりたい」
真白ちゃん、やっと自分の伝えたい事が言えました。
「真白、ママが来ていた着物を真白が着れるように作り直してあげるわ」
ママは、ミシンを出してきて、縫い物を始めました。
真白ちゃんが自分の気持ちが言えるようになった事が嬉しかったし、ママの着ていた着物を真白ちゃんが着てくれるのが嬉しくてたまりませんでした。
夜遅くまで、ママのお部屋の灯りがついていました。
3月3日、おひなまつりの日になりました。ママは、真白ちゃんに着物を着せてあげて、ほお紅とピンク色のリップクリームでお化粧をして、パパが帰ってくるのを待って、パパはスーツを着て、パパと真白ちゃんは写真を撮りました。
忘れられない楽しいおひなまつりになりました。
あかりをつけましょ、ぼんぼりに、お花をあげましょ桃の花、五人囃子の笛太鼓、今日は楽しいひなまつり…
私も、〇〇になりたい…それは、真白ちゃんのかわいい願い、おひなさまになりたい…でした。
みんなは、〇〇になりたいっていうと、何になりたい…ですか?
これで、〇〇になりたい…のお話は、おしまい…
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