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地獄の理由
シオンと出会い3日が経った。ボクは何時もの日常を送る。
辛い生活に変わりはないがボクはシオンという味方ができ、気持ちは前向きになっていた。
そんな時、ふとシオンがボクに尋ねる。
シオン「ねぇ、ツバメくん。ツバメくんはどうして皆んなに酷い事されてその人達を恨まないの?」
ボク「シオン、ボクはね。合法的に産まれた子じゃないんだ。」
シオン「どうして?命は素晴らしいものだよ。」
ボク「そうだね。でも、ボクは犯罪者の子だから、皆んなから嫌われちゃうんだ。」
シオン「犯罪者?誰が?」
ボク「ボクを産んだ女だよ。」
シオン「あの虐待女のこと?」
ボクは軽く怒ったように否定する。
ボク「母上は悪くない。ボクを産んだのは別の女。そいつはボクと兄上の父、母上の旦那さんを殺したんだよ。」
シオン「え〜、ツバメくんのお父さん、不倫でもしてたの?」
ボク「してない。」
ボクの産みの母親は父に恋をしていた。しかし、父は家族一筋で彼女が入り込むスキなど無かった。
だから、彼女は薬で父を眠らせ、性行為を行ってお腹に赤ちゃんを作り、父に結婚を迫った。
それでも、気持ちを変えない父に逆上した彼女は近くにあったナイフで父を刺し殺害。
彼女は刑務所送りとなり、そこで産まれたボクを母上が引き取って育ててくれた。
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