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プロローグ
今日もボクは隠されたボロボロの上履きを履き教室へと入る。
「おはよう・・・」ドアを開けクラスメイト達に声を掛けるが返事は無い。
ボクが教室に入ると皆んなはボクをクスクスと笑ったり、暴力を振るって来る。
休み時間はトイレの便器に顔を突っ込まれたり、遊びと称してボクをしばり上げ色々な物をぶつけられる。
給食はボクだけ与えられず、グラウンドを走らされたり体育館倉庫等に閉じ込められる。
そして、授業中、ボクだけ椅子が無く立ったまま受ける。ボクの机は落書きだらけでしおれた花の花瓶が置かれている。
登下校の際には学校中の皆んなから嫌がらせを受け、担任の先生を含め誰もが見て見ぬ振りをする。
学校生活はそんな毎日で、家では一日のうちに20冊以上の参考書をやり終えるまでクーラーも暖房も無い部屋に閉じ込められ、水も与えられず必死に勉強する。
勉強が終わったら、家の掃除や食事作り、ピアノや剣道などの稽古があり、それが終わってようやくペットボトルに一杯の水と食パン一枚があたる。
入浴後のお風呂掃除もボクがしている。そして、ボクは勉強部屋で3時間の睡眠を取り、他の家族の朝食を作り、コップ一杯の水のみを取り学校へ行く。
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