雨あがる

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あれから一週間。 「おっはよ~っ!」 百合さんが来た。 「おはようございます」 「あっ!綾この前はごめんね、私、不発続きで何血迷ったかフリーターになんかに気が行っちゃってあんな事言って……」 「いえ……」 「でね、私、弁護士の彼氏出来たから!やけくそで合コン行ったら巡り会っちゃったの!ふふっ!」 凄い勢いでしゃべり倒し、それに比例するかの様な素早い着替えで更衣室を出て行った。 私とリオさんは呆気にとられ見ているしかなかった。 *** それからは平穏な日々が続き、私と早瀬君の仲も深まって行った。 「今日は何食べる?」 仕事が終わり早瀬君と近所のスーパーに寄った。 「今日は俺が買うからすき焼き食べたい!」 「えっ?すき焼きなんて施設で作った事ないから出きるかなぁ」 「手伝うよ」 早瀬君の包む様な眼差しに幸せを感じ指を絡めて肉売り場に向かった。 「お金大丈夫?」レジ近くで確認をした。 「うん、今日は特別だからとっておきのカードで」 「……そっ、ありがとう」 「あっ、綾はあっちで待ってて」 レジを通り過ぎ早瀬君を見ていた。財布からカードを出している。 えっ?あれって……ホテルでもいちばんのVIPが出すカードに似ている。 そんなはずないか!そう思っているうち早瀬君が来た。
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