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「早瀬総一です。宜しくお願いします」
確かにイケメンだ。挨拶の時だけとマスクを外した顔は健康的な肌の色、笑った顔には眩しい位の整った白い歯が爽やかさを醸し出していた。
女性従業員の目はみなハートマークになっている。百合さんと目が合うと、さっきのナイナイジェスチャーをしていて私は笑ってしまった。
店長の指名で早瀬さんのベア担当はやはり百合さんになった。
「綾さんの次はイケメン君か」百合さんが言った後ろに早瀬君が立っていた。
「イケメン君て俺の事ですか?嬉しいなぁ……ところで綾さんでしたっけ?俺とどっかで会ってません?」
「はぁ?早瀬君、来た日にナンパ?綾さん、気をつけてね」
百合さんは呆れ顔で早瀬さんを引っ張って行った。
確かにあの目を見た事がある気がしていた。
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