雨あがる

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私と早瀬君、そしてリオさんも驚き百合さんを見た。 「マニュアルにないって何?私はあなたにマニュアル通りに教えたの!それじゃ私に教わらなかった事が良いサービスと言う事?」 「そうじゃありません」 「なら何よ!だいたい何なの?あなたってさ、施設出の貧乏人が一流ホテルに就職出来ちゃって……まさかマニュアルにない就活でもしたんじゃっ」 バシッ! その時リオさんが百合さんの頬を叩いた。 「百合!言っていい事と悪い事があるよ!綾に謝んな!」 「何で謝んのよ!綾は早瀬君に色目使って私の邪魔してるじゃない!」 「ちょ、ちょっと待って下さい。私は邪魔だなんて……」 「いいです綾さん、俺が言います」 早瀬君が私を制し話し出した。 「百合さん、俺は綾さんに色目なんか使われた覚えはありません。百合さんからは感じましたけど。それと言わせていただければ、今の百合さんが言った事。あの様な言葉をいう女性は俺は好きになれません」 百合さんは私達3人を順に睨みダスターを投げつけ出て行った。 次の日、百合さんは出勤をして来なかった。店長に一週間休むと連絡が入っていると聞いた。
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