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3.砂浜でsideM
Side Ⅿ
夢中になって足を踏み外した。リゾート用に整備された所だ、危ないところなんてないだろう、そう高をくくってしまって少しのでこぼこに足を取られ自分で浮く子ができず溺れそうだったけど間一髪で君の手が目の前に現れ私はその時の精一杯の力を振り絞りその手をつかんで私は助かった。その後君は私に向かってこう言ってくれた。
「宮城みたいなのがこんな危ないことをするなんて驚いたよ。まあ何でこうなったかは大体想像がつく、宮城君は俺と海で遊ぶことを望んでいた、だから油断していたそれが原因だよ、優衣無事でよかった」
そういうと君は突然私を抱きしめてきた、濡れた肌を通して体の芯から相手の温かみが伝わるほど強く抱きしめてくれた。気付いたらあたりには私たち二人にはもったいないぐらい綺麗な夕焼けがあたりの砂浜を照らしていた、傍から見たらすごくロマンチックな光景なのかもしれないけれど今の私は意図し得ない複雑な感情と薄い後悔が渦巻いているだけど今はそれをすべて放り出すことができてしまうぐらいの安心感があった四ノ宮君もこの時間がずっと続けばいいのにと思っている。そう思ったところでもうすぐホテルに帰らないといけない時間になった。
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