星降る夜～噓つきの君と契約の恋～外伝（パラレルワールド）

自宅にて ＳｉｄｅＳ

１．自宅にて　ＳｉｄｅＳ
　「宮城と一緒に石垣島に⁉」
　そういった俺は半ば放心状態だった。きっかけはついさっき電話で今後のことについて話していて突然宮城が言ってきた。
「父宛に来た物なんだけどもし予定が空いていれば来週いっしょに行けない？泊りになると思うけどいい？正確にはとある某有名ホテルのペア宿泊券なんだけどいいかしら」
その問いかけに俺は
「わかっった、みてみるよ、詳しい事は明日お願い」
「ええわかったわ」
　そう言われて電話を切った。ああは言ったけれどもし行くことにしたら俺はどうやって宮城に接したらいいのだろう、あの時は半ば強引に二人で一晩過ごしたけど自分の感情を爆発させた後だったからなのか宮城と一緒に寝たのは悪くなかった。お互いに気持ちを整理していたからなのだろう。どちらにしても明日OKしておこう。沖縄までの交通費は病気が発症してから毎月一万円以上のお小遣いをもらっているので容易だった。