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ふと狐は思いついたように、話し出す。
「そういやどっかの人間がこの話したとき、こないなこと言ってたな…。確か、レンタル神様…やったか? 酷いネーミングセンスや。神様がどないな思いして一日けしからん人間なんかと付き添ってるか分かってないねん。これで伝わったか?」
いや、わけわかんないんですけど。
狛は、涙でぐちゃぐちゃの顔を横に振った。
その姿を見た狐が、笑う。
「ははっ、そないなことで泣くなっちゅーに。人間なんかいつかは死んでしまう生き物やさかい、怖がらなくてええんねん。」
そんなこと…そんなこと言われても…。
「なーに、明日は楽しみにしておけよ。お前さんが望んだ刺激、いくらでも味わえるようになっとるからな!」
狐は綺麗な笑顔で、狛を励ますのだった。
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