幻の花

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幻の花

 ある村には、幻の花がさいている。 それは、世界に一輪しかない、特別な花。 しかも、何千年もずっと枯れないのだ。  ある日、この花が沢山生えてきた。 人々はとても喜んだ。村に訪れる観光客もとても増えた。この花は、もう幻の花ではなくなっていた。 この花は一生枯れない。 村人たちはそれを知っていたので、抜いて売ったり、切ってしまったり、あまり大切にしていなかった。 ところが、 その村が世界的に有名になっていったとき、急にその花が枯れはじめていった。 村人たちは、誰かの仕業だと思い、犯人を探しはじめた。 半分以上の人は、犯人などいるはずないと思っていたが、半分以下の人たちの思いで、犯人を探すことになったのだった。  
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