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「じゃあ今の一紫
は・・・?」
「友人はある島の出身で彼の一族は不思議な力があるそうなんだ。ある日彼の祖母だと言う人が現れた。小柄で鳶色の瞳をしてた。」
「!!」
───もしかしてさっきのおばあさん!?
「彼女は歳を重ね力が弱くなってしまって孫の呪いを解くことは出来ないけど、レンタル身長を成立させれば一時的に解くことが出来ると言われた。」
「えっ!?」
「毎日あの温泉に通った。5cm毎に30分呪いが解けるから一番長い-30cmの券を買って。俺ではなくなっている俺がそうするようおばあさんが術をかけたんだ。だから3時間だけ本当の俺に戻れる。舞白のお陰だ。謝りたくて仕方がなかった。本当にごめん。」
一紫は私を抱き寄せついに静かに泣き出した。そんな彼が嘘をついているようには思えなかった。
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