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「どういうことだ?レンタルが成立してないのに俺は元に戻れてる。」
一紫が言う。
「それは孫が真実の愛を見つけたからだ。」
声のした方を見ると露天風呂の入り口にあのおばあさんがいた。
「おばあ様!?」
「この温泉はな、孫のあんたへの嫉妬心からできたものなんだ。」
おばあさんはそう言って一紫を見た。
「俺への嫉妬?元彼女のことか?」
男性を見ると唇を噛んでばつが悪そうにしている。
「孫は元彼女があんたに靡いたのは身長が原因だと思った。身長以外であんたに負けているところはないと。身長に勝ちも負けもないのにな。孫は身長をレンタルして元彼女に復縁を迫ったが駄目で、やけになりレンタル身長をしては色々なおなごに迫った。身長さえあれば恋愛は思い通りにいくと思ったようだかそうではなかった。愚かなことよ。」
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