19人が本棚に入れています
本棚に追加
旅行直前、一紫はモデル体型の女性二人を侍らせて私とは遊びだったと言い放った。『チビ女とも遊んでみたいと思って付き合ったけど、スタイル悪いし色気ないし俺の隣に並ぶのにふさわしくない。女慣れしてないふりするのも疲れた。』悪びれもせずに言う彼の隣で女性達はくすくす笑っていた。
全身が惨めな気持ちで満たされ怒りも涙も沸いてこなかった。
せっかく素敵な温泉に来たのに一気に最悪な気分になりシャワーを念入りに浴びた。
───あれ?
違和感を感じた。入る前にも同じように立ったままシャワーを浴びたが、その時はシャワーをかけるフックが高くて戻しづらかったような・・・。
気のせいだと思いつつ脱衣所に戻り下着をつけようとすると窮屈で着ることができない。他には誰もいないけれど他の人の服と間違えてしまったのかと思い確認しても私のもので間違いない。
───まさか・・・ね?
スカートを取り出して履いてみる。ウエストゴムなので着用することができた・・・が。
「嘘でしょ!?」
ミモレ丈だったはずのスカートが膝上丈になっている。思わず大声が出てしまい、係の人とかいないはずだよね?と室内を見回すと体重計の隣に身長計があるのを見つけた。慌てて駆け寄り測ってみる。
最初のコメントを投稿しよう!