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「168.4cm・・・!?」
きっちり30cm伸びていた。
「30cm!?」
貴重品ロッカーの鍵を開けお財布に入れておいた入場券を取り出す。この温泉は無人であり券売機で入場券を購入し駅の自動改札のようなところに通し入場するシステムになっている。その券売機には「+5cm」「+10cm」「-5cm」「-10cm」などのボタンがあり、最大は±30cm、値段は全て同じだった。『身長自由自在温泉』ならではの遊び心だと思った私は+30cmのボタンを押したのだ。
「嘘・・・身長自由自在って本当だったの!?」
スカートのみを身につけた姿で途方に暮れたが扉が開く音がして大慌てで体を隠す。
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