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バスケ部の二年生、サッカー部の四年生、水泳部の一年生、再びバスケ部の、今度は三年生、陸上部の高跳びの二年生。例のアイスホッケー部の四年生。それから野球部の二年生。
なぜか体育会系ばっかり。
そんなあからさまなヤリ目の男たちに、果林ちゃんは、なんでついて行っちゃうんだろうってずっと疑問だった。
「もしかして次は、好きですって、言ってもらえるのかなって思うんだけど。いつも違うみたい」
僕は自分の部屋の天井の木目を仰いだ。
果林ちゃん悪循環だよ。そんなだから。
ごく普通の、果林ちゃんが好みそうなインテリっぽい男子は、まあ果林ちゃんの好みは僕の好みのタイプでもあるんだけど。
そういうタイプは、びびっちゃって果林ちゃんに近付かない。
そこはまあ、僕としてはありがたい。
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