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「絶対、大口取る。」 チロッと見上げると、湊さんが嬉しそうにニッと笑う。 「また中野さんと一緒に働けるの楽しみだ。」 囁かれて、私はクスリと笑ってしまう。 「頑張ってください。私も楽しみにしてます。」 「うん。」 小声で話し、見つめ合っていると、 「部長は言わなければいいと言っていましたが、そんな感じだと、言わなくてもお2人の関係性が顧客に分かってしまうと思います。僕は気にしませんが、顧客は気にするかもしれません。その場合、僕はシラを切ったほうがいいのでしょうか。実は、うまくシラを切る自信がありません。というのも、高校2年の時に、クラスメイトが塾講師と手を繋いでいるところを目撃してしまいまして、」 と、田所さんの止まらない話が始まる。
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