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3.
湊さんの家で帰りを待っていると、鍵を開ける音が聞こえてきたので、出迎えに行く。
玄関をくぐるようにして、ノソっと入ってきた湊さんに
「お帰りなさい。」
と言うと、じっと私を見下ろして
「ただいま。」
と小さな声で言う。
ん?拗ねてる?
首を捻って見上げていると
「なんだよ。」
と言われて
うん。拗ねてる。
と確信する。
「どうしたんですか?楽しくなかった?」
訊ねる私の横をすり抜けるように、湊さんが部屋に入り、上着を脱ぐ。
「湊さん?なんで拗ねてるの?」
チロッと私を見て
「拗ねてない。」
とボソッと呟くと
「風呂。」
と言って、浴室に行ってしまった。
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