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「環境があったほうが分かりやすいと思います。」  そういうと、ちょいちょいと手を振って私を席から立たせて自分が座り、スバババババと私のキーボードを叩いたかと思うと、スッと立ち上がった。 「どうぞ。」 「ど、どうも。」  会釈して座ると、見たことのない画面がモニターに表示されている。 「データベースアプリです。この画面にSQLを打ち込みます。色々試してみてください。テーブル定義書はここです。投入したのはダミーデータなので、破損しても消失しても構いません。バックアップがここにありますので、元に戻したいときはここから復元してください。」  淡々と言われて、たぶん理解できた・・・かな?と思いながら、ぎこちなく頷くと、田所さんがクスリと笑う。 「分からないことがあれば聞いてください。」 「あ、ありがとうございます!お邪魔にならないよう、頑張ります。」 「いえ、僕も顧客に伝える練習になるので、遠慮なくどうぞ。」
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