肉食ナース、佐脇響の場合 ④

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「グループ名は何にしますぅ?」 「好きに決めて」 後はいつもの調子を取り戻した愛菜にお任せだ。 「『聖母の会』って感じじゃないですよね。花言葉で母はカタバミですって。でも『カタバミ会』じゃ固いしーーー」 愛菜は何故だか”~の会”という名称にしたいらしい。 まあいいけど。 「365日花言葉があるらしいから誕生日一緒なんだしそれにします?」 「でも、二人目とか三人目とかできるかも?」 「そっかー、じゃあ違う方がいいかな」 「でも、せっかくだから星座から名前をとるとかーー」 ああ、もうこの子たちに決めさせたら中々決まらないじゃないの。 「はいー時間切れ。グループ名は『チームふたば台』に決まり。はい、登録っと」 「ええ、ダサすぎません?」 「・・・・・・。」 「決まらないんだから仕方ないでしょ。いいのよ、このふたば台病院の名前をいただいたんだからわかりやすいし」 「そうなんですけどー」 「文句があったらまた提案して。それがよければ変更すればいいんだから」 無理矢理二人を納得させてグループ名は決まった。 「外出許可が下りたらどこかの自宅に集まりましょ。それまではメッセージを送り会って励まし合って頑張ろう」 新しい家族が増えたことは嬉しい。 ただ育てていくにはそれだけじゃない。 今だっておっぱいは張って痛いし、子宮収縮も辛い。 おっぱいもすみれちゃんのようにもっと飲んで欲しいけど、うちの子はすぐに寝てしまう。 夜泣きはどうだろうか、病気はしないだろうか。 ナースだからといって新米ママの心配は尽きない。 でも、夫だけでなく仲間がいたらきっと大丈夫。
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