昔好きだった同級生(ヒモ)と餃子の無人直売所で再会した話。※J庭52サンプル

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「とりあえず今度餃子パーティーしよ」 「……どっちの家で?」 「今住んでるとこマイちゃん家だからなー。マイちゃんがいてもいいならウチでいいけど」 「それ、おまえん家って言わない」 「じゃあガブの家しかないじゃん」 「……そうだな」 「次は逃げるなよ」 「……ああ」 「約束だかんな、大天使ガブリエル」 「……ああ」 「いや、いいのかよそれで」  あくるはバシッとこちらの肩を叩いた。  それからあくるは餃子を買ったあと、「また連絡するわ~」と手を振って帰っていった。  家に帰ると、早速あくるからメッセージが届いていた。『いつ空いてる?』とあの頃と変わらないメッセージにドギマギする。  餃子を火にかけながら、なんて返そうか俺は必死に考えた。  あくるは俺のことを、きっと友達以上には見ていない。わかっているからこそ辛かった。でもあくるに会えて喜んでいる自分を、俺はもう無視できそうになかった。  文面を親指でタップしては消し、消しては新しい文字を打つ。フライパンの中で焼ける音が遠い。   皿に盛った餃子は、ちょっと焦げていた。
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