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朝飯をてきとーに食べようとしたら俺の分をなつきが食べてたため、食べずに家を出ようとしたらなんか母さんに止められた。
「なんか食べなさいよ」
え、「食べられてたんだもん」
無いものを食えとは…俺の母も疲れてるんだろうか?
「もんって可愛いわね」
「真顔で言わないでよ怖いな」
そう、我が家の母さんは常に真顔なのである。俺のことを可愛いと言う割には真顔だし、心配する割には真顔なのである。
だからといって気持ちが伝わらない訳では無い。なぜなら、行動と言動が表情をカバーするほどに愛(?)が溢れてるから。
今だって玄関にも関わらず父さんの分の卵焼きを俺の口にグイグイ詰め込んでくる。やめろ。父さん可哀想だろーが。
と、思いつつも食べる。うまい。俺は卵焼きはしょっぱい派だ。みんなはどっち派?
「ありがと。いってきます。」
「会えないとかマジ無理だから10分事に電話しなさいねー!」母さん…普通に嫌だわめんどい。
「お兄ちゃん大好きー!私もその学校行くから待ってー!」なつき…お前…来んなや。困るわ。
「ひよりー!俺の卵焼き美味しかったかー?」 いや、うまかったけども、それでいいのか父さん
と、言う感じで家を出た。と思ったらなんかいた。幼なじみだ。幼稚園からずっと同じ学校に進学していて、俺の熱狂的なファン(?)である。
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