6人が本棚に入れています
本棚に追加
エネルリアは大枚をはたいて自国に呼び込んだ技術者が、すんなりと秘術を提供すると考えている。
それもそうだろう。なにせこの技術交流は国内総生産比にして七パーセントもの金額を、エネルギー企業大手〈ショトレ〉に支払うことで最終合意に至ったからだ。
「ま…私に手を尽くす義理があれば、話は別だったんだけど」
こうして、親善大使のシエルは研究所から姿を消した。
消息を眩ました彼女の行方を追って、大規模な捜索隊が編成されたにも拘わらず、発見には至らなかった。
最初のコメントを投稿しよう!