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確かに、大学で再会してから、割とわかりやすく一緒にいることが増えていた気がする。
改めて、自分がいかに匡に深く愛されていたのかを認識し、嬉しくて、恥ずかしくて、目を伏せた。
「素敵な話ねぇ」
お母さんがフライ返しを持って、うっとりしている。
「でもそれってさ? ストーカーじゃないの?」
おう。娘よ……。
「違うよ? 俺は堂々と千恵を口説いたからな! こそこそしなかった」
確かに、堂々とはしてたけど……。
「堂々とストーカーしたの?」
湊がとんでも発言をした。
「違うぞ? ストーカーってのは好きな人を怖がらせることだけど、俺は千恵を怖がらせたりしてないから。嫌がることもしてないから」
四年生相手に必死だな……。
「でも、別れちゃったんでしょ?」
焼きあがったお好み焼きにソースをかける梨々花を見て、そんなにかけない方が……と言いそうになってやめた。
仮にも年頃の女の子だ。
体型のことは言うまい。
いや、年頃ならそんなデリケートなことを興味本位でさらりと聞くのはいかがなものか。
「昔は昔! 色々あっても、こうして一緒にいるんだからいいの」
さすが母。うまく流した。
「そ! いいの、いいの」
お母さんからお好み焼きを渡されて、匡と湊がとっかえひっかえでソースとマヨネーズをかける。
「うまそ。あ! 忘れないうちに」
開けた口を閉じて、匡が席を立つ。
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