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坂本龍馬はじめました
坂本龍馬を語る前に
さて、とうとうこの人物のお話をするときがやって来ました。
坂本龍馬で御座います。
しかし、満を持して龍馬を扱うと言うより、どのように伝えるべきか困る人物が、この坂本龍馬なのであります・・・・
著者自身坂本龍馬ファンであり、この人に興味を持ったから日本史に興味を持つようになり、幕末に飽き足らず戦国時代まで好きになったのは坂本龍馬、この人があったればこそなのです。
ですが、坂本龍馬は歴史通なひとであればあるほど、評価の低い人物なんですよ。
そういったインテリな方々が仰る理由がこうです。
「薩長同盟も大政奉還も船中八策も、坂本龍馬が考えた物ではなく、その時流にうまく乗っかっただけで、個人の功績はない」
「もっといわせてもらえば、海援隊が日本初の会社というが、似たような構想をもっていた人は何人か居たし、亀山社中・海援隊は武器商人である!」
まあ大まかにはその意見はあっているかも知れません、例えば薩長同盟も勝海舟を始め何人かが、龍馬より前に草案を考えていた形跡があるし、龍馬のオリジナルアイデアとは言えないでしょうし、海援隊はスポンサーの薩摩によって動いていた武器商人の面もあるかもしれません。。。
否!!!!著者は大きな声で言いたい!
「坂本龍馬は騎乗の空論になりかねなかったアイデアを、自分の脚で日本中を駆け回り、立場に縛られ身動きが取れなかった人達の空論を空論にしなかった男なのだ!!」
坂本龍馬は「時代を動かす脚であり、目であり耳であり、へいへいと馬鹿のふりをして知識人の御用聞きであり続けても涼しい顔でいられた大きな器の人物なんです」
プライドなんて見せびらかしても何のとくにもならないですし、現代の社会でも「知識人」は論だけ振り回し、他人の意見の隅をつつき論破することに快感を得て、問題の解決法を一つも言わない、そんな人って思い当たりません?
龍馬は時には感情を剥き出しにして、相手の理論をぶち破る事もしますが、相手の意見に耳を傾け、例えその意見が前にどっかで聞いた意見であったとしても
「そうか!オマンはまっこと大した男ゼヨ」
「まっことか!わしゃそんな所に目をつけることなんぞ出来んぜよ、どうかその思案、この坂本龍馬にやらせてくれんかのぉ」
なんて言われると、言われた側は「えぇホントか」と口に出しつつも、ニヤニヤしてしまう訳です。
人垂らしで、コミュニケーション能力を時代を動かす為と、仲間のために還元し、時には誤解も与え、プライドを見せつけなかった為に暗殺という最後を遂げた。
そんな坂本龍馬のお話を、これから何項目かに分けてかいつまんで、またいつものようにちょっと持論を入れ込んで進めて行こうと思います。
では、お付き合いの程を。
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