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「言いづらかったんだけどね。隠したままいるのも気まずいし」
「今も十分気まずいよ!」
「本当、黙っててごめん」
平謝りをする甲本君。いや、悪いことはどっちもしてないんだけど!
大混乱する私の頭。何。今までの行動たまに見られてた上に、暇人あのがバレバレだったって事じゃん。友達本気でいないのバレバレ。クラスの中心人物にそれって……甲本君はそれを言いふらす人じゃないのは知ってるけれど。
「雪村さんって人見知りで悩んでる?」
「え? どうしてそれを」
「いや。見ればわか……そんな気がして……」
おーい。なんで目を逸らすんですか甲本君。私は首を傾げながら甲本君をじっと見る。
「私、人前で笑えないの。うまく気軽に喋れないの。昔からなんだけどね」
「そっかあ。ならいい方法があるよ」
ニコニコと甲本君。でも、目は笑ってない。
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