17話

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17話

 その頃。後藤君は、痛めた右足を引きずりながら、なんとか近くのお店に駆け込みました。 「ど、どうしたんだ! そんな大怪我をして!」  びっくりした店長が、駆け寄ると、後藤君は、店長の腕にしがみつかみながら頼みました。 「先輩が、オレのせいで、殴られているんです! どうか、助けてください! お願いですから!」  店長や他のスタッフが、急いでむかうと、そこには、血だらけになった拓哉が倒れていました。 「誰か、救急車を呼んでくれ! 早く!」 「オレは、包帯やタオルを持ってきます!」  店長達は、雨に濡れることも構わず、救急車がくるまで、一生懸命拓哉の止血をします。
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