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理想の家族3
「ただいまー」
「ただいま~!!」
部活も終わり家に帰ると、玄関前で妹とばったり鉢合わせた。
「お兄、部活お疲れ様」
妹を先に家の中へ入らせ、僕が後から鍵を閉める。
「ありがとう。涼は、こんな時間まで何してたの?部活、にしてはちょっと遅くないか?」
「ちょこっとだけ友達とテスト勉強。もうすぐ中間テストなんだよね~」
そういえば、高校の方も来週からテストが近いし部活も休みに入るんだっけ。
「あ、そっか中間テストか。うわ~、忘れてた」
「え、それ大丈夫?ドンマイじゃん」
なんて、他愛もない話をしながら、僕たちはそれぞれの部屋に向かう。
「じゃ後でね、お兄」
「うん」
自室に入ると鞄を置き、ベッドに寝っ転がった。
ご飯を食べる前にお風呂に入るのだが、お風呂の順番は妹が先なので、それまでしばし仮眠をするのだ。
僕はウトウトと眠りにつき、夢を見た。
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