夢結の泣き顔

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夢結の泣き顔

俺が不機嫌なのは当然夢結に伝わってしまい、その後の作業…ふたりとも、無言。 空気、すっげぇ重たい。 せっかく夢結んちいるのに。それも、いい匂いの夢結の部屋で、ふたりなのに。 悪ぃことしたな、って思うんだけど、素直になれねぇオレ。 あー…サイアクだ。 せっかくのいい雰囲気、ぶち壊したのオレだよな。 てか、夢結のママがあんなこと言わなけりゃオレだって… 「…あの」 絵筆を持って、俯いたままの夢結。 「あ?」 「…ほんとは…嫌いだった?」 「何が」 夢結が勇気出して話しかけてくれてんのわかってんのに。声、震えてるし。 バカなオレは、つっけんどんな言い方しかできねぇの。 「…ゼリー」 「あんま食わねぇ」 なんでこんな言い方しかできねーかな、オレ。 ホントは大好きなくせに。オレの大バカ者。 「…ごめんね」 え?…どーしよ、夢結泣きそう。 オレのせいだ。 かわいい夢結の笑顔消しちゃって、こんな顔さしたの、オレの責任だ。 オレこそごめん、って言え!オレ!!
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