偽装工作

1/4
前へ
/4ページ
次へ
私は思うんですよ。 人が永遠に生きることって、不可能なんでしょうか? そりゃあ、科学的にはたくさんの理屈がありますよ。 例えば、細胞にはテロメアというものがあって、細胞分裂をするたびに短くなっていくんだそうです。テロメアが短くなりすぎると、細胞分裂が行われにくくなったり、癌化しやすくなったりする。だから人間は大体80年か70年で死ぬ。 統計学的な話もあります。 簡単な話で、今までこの世に産まれた膨大な人間の中で200年とか300年も生きた人間が一人もいないから、今生きている我々も、これから産まれる人類も、きっと死ぬだろうという説。 でも、それってあくまでも今までそうだったという話ですよね? 例えば、なんかの拍子にテロメアという概念が無い細胞を持った人間が産まれるかもしれない。もしかしたら今まで産まれることが無かった200年も300年も生きる人間が産まれるかもしれない。 そんな馬鹿なって一笑に付されるかもしれないけれど、だけど絶対にないとは言い切れませんよね? なぜそんな話をするかというと、私が看護師だった時に経験したある出来事が、どうしても忘れられないからです。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加