毛調達の日々

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毛調達の日々

「男性ホルモン食材の調達」 現在手持ちは500円。 近くのコンビニへ入る。 男性ホルモン増加食材一覧を頭に浮かべる。 ●鶏肉・牛肉・豚肉 これは、値段も高く調達も難しい。却下。 ●ニンニク・タマネギ・ニラ これは、調理が難しい。家の台所でウロウロしてお母さんに色々聞かれるのも嫌だ。それと保存も長く効かない。却下。 ●大豆・プロテイン こんなものはコンビニに置いていない。もちろん値段も張る。却下。 ん? 却下しようとしたところに とある商品が目に入った。 "プロテインバー" プロテインバー!コレだ! 値段は120円。4本購入できる。 1本に四等分の切れ込みが入っている。 それをうまく利用して、16個のブロックに。 1ヶ月間、2日に1個のペースで摂取できる。 プロテインを バーにしようと考えてくれた方々、 ありがとう。 「細毛ペンの調達」 近所で一番大きな文具店、星野文具店に来た。 今日の目的は、 ペン偽毛で使うペンの調達だ。 細毛を作る時のペンなので、柔らかいタッチの繊細なモノを探そうと思う。 今回のお金に関しては、 お母さんに新しい筆記用具が欲しいとお願いして、もらうことが出来た。 嘘はついていない。 一階奥の筆記用具コーナーに向かう。 すごい数だ。これだけの選択肢。 左側から順番にペンを見ていく。 今回、見ていくに当たって水性ペンは排除していく。 理由は、滲みである。 水性ペンだと、股間の湿り気に耐え切れずあっという間に滲んでいってしまう。そうなってしまっては発覚へまっしぐらだ。 1周してしまった。特にこれといったペンは見当たらない。妥協して、細めのオーソドックスなペンを買っておこう。レジの列に並ぶ。 僕の前には、化粧の濃いギャルが並んでいる。 「今日の眉毛どう?変じゃね?」 「たしかに〜なんか薄めじゃん」 「ウチやっぱ薄いの似合わないよね」 「やっぱミカは濃い方がいいっしょ」 「だよねだよね、なんか恥ずくなってきた」 そう言って、ミカさんの方がポーチを取り出して、急いで眉毛を書き足している。 化粧は大変だ。 眉毛もいちいち... ん? それだ! アイブロウペンシルだ! 眉毛を書く時に使う化粧道具。眉毛を書いているんだから、もちろん陰毛を書くのにも適しているに決まっている。たしか、お母さんの化粧台にはアイブロウペンシルが置いてあったはずだ。当日借りることにしよう。 お母さん。 使用後はもちろん 代わりのアイブロウペンシルを用意します。 「リアル偽毛の調達」 5時間目終了。 今日の僕の目的は、リアル偽毛の調達だ。できるだけ陰毛に似た毛を集める必要がある。僕の体に生えている、 髪の毛・腕毛・すね毛 これらは、あまり陰毛に似ていない。すね毛は形状としては近いが、薄すぎるので太毛の役割を担えない。 今回、僕が偽毛の調達として目をつけたのが、 "ロン毛のモリっち"だ。 モリっちはロン毛である。 そして、天然パーマである。 過去に一度、モリっちとワチャワチャしていた時に手にロン毛が絡まってきたことがあった。その手に絡まっていたロン毛の陰毛さたるや、恐ろしいほどのシンクロ具合だった。 今から僕は、 モリっちにワチャワチャと絡みに行く。 一発で手に絡め取れればいいが、少し不安だ。長期戦を覚悟しておこう。目標は10本だ。 「モリっち〜!このロン毛め〜!」 「キョウ!なんだよいきなり〜!」 "ワチャワチャ" "ガサガサ" "メリリッ" 「痛っ」 「あ、ごめんモリっち」 手を見る。 2本。まだ足りない。 「と見せかけのまだまだ〜!」 「やめろって〜!キョウ〜!」 "ワチャワチャ" "ガサガサ" "メリリリッ" 「痛たたっ」 「あ、ごめんモリっち」 手を見る。0本。 もう1回。 「けどけどけど〜!まだだ〜!」 「ちょ、もういいって」 "ワチャワチャワチャワチャ" "ガサガサガサガサ" "メリリリリリリッ!!!" 「痛たたたたたた!!!!!!!!」 「あっ、ごめんモリっち」 手を見る。20〜30本。大豊作。 「キョウお前なんなんだよ!痛いって...」 「ごめん!けどありがとう!」 リアル偽毛たちをサッとポケットに入れる。 モリっち。 ロン毛でいてくれて、 天然パーマでいてくれて、ありがとう。
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